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先日、ドイツにてベルリンの壁崩壊から20周年の式典が行われたそうです。
早いものですね。
今から20年前と言うと1989年(昭和63年)。
日本はバブル景気の真っ盛りでした。
当時まだ学生だった私にとっては、好景気による人材不足ということで、アルバイト先に困らなかったことをよく記憶しています。
たしか、昭和60年に始めてアルバイトに出たときは、時間給600円以下も当たり前でしたが、3年後の昭和63年ごろには時間給1,000円くらいが当たり前になっていたと思います。
今、当時と同じ単純労働や肉体労働系のアルバイトをしても、時間給1,000円のものを探すのは難しいのでしょうね。
日曜日には求人広告をチェックしたりしていますが、時給800円程度のものばかりですよ。
…何で昭和63年に時間1,000円もらえていたのに、21世紀の現在ではなぜ貰えなくなってしまったんでしょう?
これが、先述のベルリンの壁崩壊に代表される、冷戦構造の終焉から始まった問題だと私は考えています。
冷戦時代には、共産主義国家である中国製の商品が、世界中に溢れかえるなんてことは起こりえなかったですし、中国に代表される安い労働力が西側に流出することもありませんでしたからね。
正直、冷戦の終結によって世界はより良い方向に向っていくと、多くの人が想像していたわけです。
が、一定の大きさの「世界の富」が、壁の崩壊により、貧しかった国へも流れ出していくようになり、我々の取り分が少なくなってしまったわけですね。
例えば、冷戦期に(今から比べると)高い人件費をかけ、分厚い利幅を乗せて一個500円で売っていた商品があるとしましょう。
買う立場からすると、500円払わないと商品を買えなかったわけですが、ここで働いていた人は、例えば一個100円の給料がもらえていたわけです。
この時代、確かに物価が高かったかもしれませんが、一個100円の給料を貰っていた人は、他の高い商品を買うことの出来る購買力があったわけです。
ところが、冷戦構造の崩壊により、中国の安い人件費で作られた一個100円の商品が出回るようになってしまった。
今まで500円だった商品が100円になって、買う側はみんな喜んだわけですけど、これまで一個100円の給料を貰っていた人は、給料引き下げになったり、最悪、職を失う人も出たわけですね。
こうなると、悪循環の始まりです。
100円で買えるようになったとになったと喜んでいた人も、お金の無い人が増えてきたせいで、自分の作るものまで売れなくなり、結局自分もビンボーになってしまったわけです。
カネは天下の回り物と言うではありませんか。
カネが回らなくなった結果、デフレへと繋がっていくわけですからね。
「冷戦構造の崩壊」が、貧しい人間と富を分かち合う羽目になり、自分達がビンボーになるとは、ほとんどの人が予想もしていなかったことでしょう…。
世の中は難しいものですね。
結局、他人から富を奪う、あるいは他人に貧乏くじを引かせなければ、自分が豊かになれないという構造は、大昔から21世紀の現在でも、何も変わらないんですかねえ?
現実は現実として受け入れざるを得ないですが、皆が幸せになることが難しいという事実は、とっても寂しく感じます。
こんな感性も、日本人の持つ伝統的な価値観だと私は思い込んでいます。
…厳しい時代ですが、同じように考えられる方もおられることを信じて、今日も仕事に励むと致します。
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