2012年10月16日

中古自転車の話

過去数回分のブログ記事を、少々アルコールが回った状態で読み直してみたのですが、何かややこしいことを書いてますわ。

まあ、難しい問題を取り扱っているのだからしょうがない一面もありますが、あんまり細かいことを書くのもねえ・・・。

私は吹けば飛ぶような小さなスクラップ屋のオッサンですので、「オンドレ!コラ!」と分かりやすく書くのが良いのかもしれません。


今日は堅いことを書かずに、身近なことを書きましょう。


弊社は日本人による輸出向き中古品や再生金属資源を扱う業者としては珍しく、未だに中古自転車を取り扱っております。

中古自転車というのは広大な保管用地を必要とし、またコンテナ詰め等の際には人海戦術で多大な労力を必要とします。

その割には薄利ですので、まともな(?)業者は敬遠するのがトレンドかと思います。


一言で言えば、「面倒くさいし場所を取るし、アホらしくてやってられない」仕事です・・・。


にもかかわらず、何で弊社がそんなことをやっているんでしょうねえ?

理由は自分でもよく分からない・・・。


ただ、数年前に資源価格が暴落してどうにもならなかったときに、自転車で食い繋いでいた記憶が染み付いているのは確かだと思います。

あの時、中古自転車を扱っていなかったら、ヘタっていたかも知れません。


その感謝の気持ちと、ささやかなリスクヘッジを兼ねて、未だに中古自転車を扱っているのでしょう。


中古自転車は、低位安定した商材なのですが、それでも多少の相場変動は存在します。

昨年ぐらいから、「ママチャリ」と呼ばれるハンドルがカーブしたタイプの自転車の人気が安定していたのですが、ここ最近は非常に売りにくくなっています。

主要販売先の某国で、在庫が山積みになって相場を押し下げているようですね〜。


二年ほど前かな?

ハンドルがまっすぐなシティサイクルタイプ(いわゆるストレート)が急激に売りにくくなったのも、主要販売先の某国で在庫が山積みになったことが原因だったと記憶しています。


需要と供給のバランスが崩れると、中古自転車でさえ(?)大きな影響を受けるのです。


2012年10月15日現在で、ママチャリ1台600円、ストレート1台400円で買い取りしています。

なお、中古自転車は持ち込み限定です。

4トン車に満載しても60〜70台しか積めないので、引き取りで単価計算をすると、運賃でほぼ買い取り価格が消えてしまいますからね〜。


1台とか2台単位の自転車を、「タダで良いから引き取りに来てほしい」という依頼を受けるのですが、スクラップにしかならない自転車が多いことを考慮すると、燃料代にもならないことが多いんですわ。

ただし、他の中古商品や金属スクラップを引き取りに行った際、余ったスペースについでに自転車を積むのなら全く問題ありませんので、そんな場合はお気軽に声をかけて下さいね〜。

あまり無理をして、自転車を扱うのが嫌になってもいけませんので、細々と取り扱わせていただくつもりです。

決して高価な中古商品ではありませんが、「中古自転車という手もある」と、たまには思い出してみてくださいね。


posted by デラざっぴん at 00:00| 愛知 ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月15日

金属スクラップ関係の状況を愚痴

金属スクラップ関係の状況を愚痴ってみたいと思います。

弊社の区分けでいうと、「鉄・非鉄金属スクラップ」と「電線スクラップ」に該当します。
まず、目先の状況からですが、特に「鉄スクラップ」の価格水準が芳しくありません。

たとえば、10月11日に関東で実施された鉄スクラップ輸出入札の平均落札価格(H2)は、FASトン2万2641円と、9月11日実施分より3291円安だったようで、2009年4月の2万1636円以来となる安値です。
トン2万2641円ということは、キロ換算で22円64銭です。

岸壁で鉄スクラップを引き渡しても、キロ22円が売値。

岸壁での引き渡しに至るまでの販売諸経費を考慮すると、我々のようなヤード運営者にとっては、14〜15円/kgが原価じゃないでしょうか?

持ち込みのお客様であっても、買い取り業務自体で多少は経費(たとえば土地代や重機の燃料代など)を要します。
原価からさらに数円引いた金額が、買い取り価格の適正水準といえるのでしょう・・・。

また、排出者であるお客さんの下へ引き取りに行くとなると、キロあたり10円以上の諸経費を見込まなければなりません。
キロ10円の諸経費を見込んだとして、鉄を2トントラックに満載しても粗利益は2万円。
これを一日2往復したら、粗利益は4万円。

トラック、燃料、土地、重機はもちろん、他の間接経費も使って4万円の粗利ですので、これ位の粗利でようやくスタッフの人件費+諸経費が賄われる水準です。

実勢での取り引き・買い取り価格を見ていると、皆相当な無理をしているのが現実ですね。

鉄スクラップに関しては、持ち込みで10円/kg程度、引き取りならゼロ円引き取りくらいでないと、まともな商売とは言えないのが本当のところではないでしょうか。


雑品についても、例えば普通雑品などは鉄スクラップと価格水準は同程度なため、同じように利益を生み出すことが困難になっていますねえ・・・。

間接経費を考慮すると、「その価格で買い取りしていては、実質赤字でしょ?」というケースも多く見られます。

いわゆる工業雑品についても、今は品質が問われる時代かと思います。

それなりの品質のものでなければ、仕分けの工程の中で多くのダストが発生してしまって差損が発生しかねませんし、非鉄比率が少ないものなどが混入していると、全体の品質を大きく落としてしまいます。


何より心配なのは、特上雑品ですねえ。

「特上雑品」って、意味分かりますか?

雑品、すなわちミックスメタルの中で、銅やアルミなどの非鉄割合が大きく、外用の機器と内用の機器が、皮付き銅パイプで結ばれているアレですわ。

流れによっては、グローバルなリサイクルフローが完全にストップしても不思議ではないと思います。
大きな力による「さじ加減」によっては、息の根を止めるのはさして難しいことではありません。

例えば、すべての特上雑品に対して、家庭用でなく業務用であることを証明するように義務付けたり、ガス抜き済みであることの再確認義務が発生したりすれば、事実上グローバルなリサイクルフローを止められたも同然です。

こんな嫌がらせみたいなことを実行しても、結局高い費用を支払う流れにはならないのにねえ・・・。

恐らく特上雑品というカテゴリーが消えて、工業雑品という扱いで結局同じ流れに乗るのか、または一昔前に戻って自社解体になるんでしょう。

余分なエネルギーを使うだけで、誰も得する人はいない。
結局、市場原理に逆らうような動きは無駄だということです。

まあしかし、特上雑品に対するリスクが高いという認識は必要かと思います。
「大丈夫だろう」が現実になることを願っておりますが、仮に不安が的中するような事態になっても慌てる事がないようにしないといけませんね。

posted by デラざっぴん at 05:50| 愛知 ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月09日

10月9日

長かった営業日ベースでの三連休もあけ、今日から通常営業スタートです。

金融機関はもちろんのこと、世間では多くの企業が休業となりますので、仕事の段取りとしては良くない。

今週は、関西でのアポイントや所用が集中している(正確には「させている」)ので、名古屋へは戻れないと思います。

全国どこへでも、時には海外にも出没する私ですが、一ヶ月のうち三分の一程度の時間は、現場以外の業務に時間を取られます。

今週は・・・

9日(今日)は、税理士との打ち合わせと資料作成で、

10日は、新規取引先への営業で、

11日は、金融機関二件とのアポイントで、

12日は、広告代理店との打ち合わせ・・・

こんな感じですかね。


空いた時間はパソコンを触っているか、電話しているかのどちらかです。

精神衛生上はトラックのハンドルを握っている、あるいは荷物の積み込みでもしている方がよろしいです。

そうでないと、仕事をしている気分にならないのが正直なところ。

「オレって仕事してるのかなあ?」と自問自答するのですが、正直よく分からん。

会社組織全体が円滑に回るためであったり、仕事を頂けるように準備したりするような、裏方の仕事が多いので、充実感に乏しいんですね。

トラックに乗って荷物を集め、「ふ〜。今日は○万円分の仕事をしたな」という方が充実感がある・・・と思う。


ん?何か朝から愚痴っぽい内容になってきたな。

ああ、今から面倒くさい事務仕事がスタートするんで、少々気分が晴れないんだな〜。


話を変えましょう。


某雑誌で、「秘書が見抜く信用してはいけない人の特徴」という記事が出ていました。

中々興味深い内容だったので、ご紹介しますね。


まず、見抜き方というか、ノウハウについては大きく次の3つに分かれるようです。

(1)企業トップや政治家に面談を求めてきた人について事前調査をする。
(2)電話の音声、服装、態度、名刺など、外見的な特徴から判断する。
(3)社会的コンテクスト(文脈・状況)から判断する。

(1)に関しては、中小企業の秘書であればインターネットで、大企業の場合は外部の調査会社や、社内の関連部署から情報を集めるようです。


(2)と(3)に関しては、次のような点に注意して信用できない人を見分けているようで。

□ 営業トーク風に、調子よく話す
□ いいことしか言わない
□ ホメ方がおおげさ
□ やたらとニコニコする
□ よくしゃべる
□ 自慢話が多い
□ 他社の悪口を言う
□ 損得に敏感
□ 企業トップや有力な人との親密な関係を強調する。
  たとえば「おたくの社長とは古い付き合いでね」など
□ 初対面にもかかわらずため口をきく
□ 名刺の肩書がやたらとおおげさ
□ 名刺の名前が、太字で行書体など、派手な感じ
□ すぐにトップに会わせるように要求する
□ 対人距離の取り方が普通の人と違っている
  (たいていは親しさを強調するために、近づこうとする)
□ 部屋への入り方が、ずかずかと無遠慮な感じ
□ 電話で早口で話す
□ 電話で話をするとき、決まり文句が多く、何か文章を読み上げている感じがある
□ 電話でも、対面でも、話に具体性が乏しい
□ 笑うとき、目が笑っていない
□ 人によって態度を変える
  (たとえば、同行した部下には偉そうな態度をとり、面談相手には卑屈な態度をとる)
□ 電話で話をしているとき、相手の周囲でたくさんの人が電話をかけている声が聞こえる
  (セールスの電話が多い)
□ 履いている靴が汚れている
  (乱れた生活をしていると身なりが荒れる。靴が汚れている場合、かなりの確率で精神的にも追い込まれた状態にある)


いかがですか?

こんな点に注意して、相手は見ているようですよ。

思い当たるフシのある方は、注意したほうが良いかもしれません。


私自身にも人を見抜くための方法というか、独自のやり方があるのですが、上の例の半分くらいは同じですね。

我々の業界の中で特に気を付けたほうが良いのは、「 笑うとき、目が笑っていない」という項目かな?

そんな人がすごく多いんで。


今日はこんな小ネタで終了です。
posted by デラざっぴん at 08:08| 愛知 ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月05日

子育ての難しさを実感

本日は関西方面で訪問のアポイントがあるため、6時前に一旦自宅へ立ち寄る。

私の家庭は比較的皆早起きなので、6時には全員が起床していることがほとんどです。

ただ、小6の次男坊だけは学習塾からの帰りが遅いこともあり、ここのところ朝寝坊することが多いようです。


小学生でも、夜10時位まで勉強しているんですね。

これって、最近のことなんだろうか?


少なくとも私が子供のころは夜遅くまで勉強なんてしたことがなかった。

というより、学校以外で勉強した記憶がない…。


自分が小6のころを思い出してみると、確か火・木・土・日の週4日は少年野球で、水・金の週2回は空手を習っていたと記憶しています。

何もないのは月曜日だけで、月曜日は学校から帰るとカバンを家の中に放り込み、家の中には入らずに、そのまま遊びに出かけていた・・・。

大抵は、当時流行していたゲームセンターへ出かけたり、遠路繁華街まで出向いたりと、週に一日だけは悪ガキ仲間と当時の悪ガキらしい遊びをしていました。

当然、宿題なんぞやったことがない。

「お前、また宿題やってないのか?」と先生に注意されても、「うん!」と悪びれることなく答えていたような気がする。


もちろん、我々の世代でも全体の10%位の児童は、私立中学校を受験して入学して行ったと思います。

1クラス四十数名の中で、4〜5人は公立に進んでいなかったな。

ちなみに、現在私の子供が通学している小学校はローカルな地域なので、どうやら我々の時代と同程度の様子です。


・・・ということはウチの坊主、どうやらガリ勉君らしい(私の感覚では)。

信じられんな。

よりによって、自分の子供がそんな子供だなんて。


運動オンチで、バッティングセンターに行っても空振りばかり。

自転車でウィリーも出来ないし、ケンカして帰ってきたこともない・・・。


しかも、本気で私立の中学校を受験する気らしい。

「そんなに勉強ばかりしていたらロクな人間にならんぞ」と注意しても、「大丈夫。父ちゃんの息子だから、元々アタマおかしいから」と訳のわからないことを言う。


結構本気で、「なぜ、こんな子に育ったのか?」悩んでいます。

手のつけられない程の悪ガキのほうが、張り合いあるのになあ・・・。


そう言えば弊社重鎮のすずしげ君、彼は有名な「落ちこぼれ軍団」高校の卒業生なのですが、彼の子供も、某超有名国立大学への進学を目指して勉強しているそうな。

お互い、親が反面教師か?


こんなことを書きたくなったのも、朝寝坊しているボウズを叩き起こすと「おはよう」の挨拶代わりに、「あっ、父ちゃん。お小遣い頂戴!」ときたもんだ。

「コラ!クソガキ!『おはよう』が先だろ!」と注意しても、「おはよう!お小遣い頂戴!」と返してきます。

我が家の小遣いは、一ヶ月に千円。

ガキが金を持ってもロクなことが無い。働きもしないのに、金が貰えると思うな! との伝統的(?)な教育方針です。

お金の大切さを学び、質素倹約が身に付くだろうとの親心なんですが、クソボウズの奴、小遣いを使うことも無く、たんまりと貯金してやがるんです。

お年玉なんかも含めて、多分5万円以上は持っていると思います。

時々、ニタニタしながら貯金の計算をしているようで、嫁からは「こわい」と苦情が来る始末です。


中々、こちらの思惑通りには事が運ばないようで。

子育てって、本当に難しいですねえ。

posted by デラざっぴん at 07:36| 愛知 ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月04日

同業者との会話

昨日はインパクト(?)のある話をお伺いする機会が重なりました。

まず、馴染みのお客さんからの話なのですが、弊社も位置する愛知県西部地方の同業者各位、どこも大変だという景気の悪い話です…。

そりゃあ社会全体が不景気のご時勢ですから、我々の業界だって例外でないことは間違いない。

でも、屑屋お拾いの類である我々が食って行けないほどの状況は、相当深刻な状況ですね。

もちろん当社を含めての話ですが、これまで以上に収益構造の転換を進めて行かないと、生き残って行けない予感。

特色ある会社作りを進めて行かないといけないな〜と、再認識した次第です。


さて、次は対自治体の話です。

とある同業者のヤードが、行政による指導を受けているそうで。


行政の担当者曰く、

・ヤードに置いてある物は、全て廃棄物

・全ての商品は屋内保管しろ

などという指導(?)を受けて困っておられるようです。

まず、「ヤードに置いてある物は全て廃棄物」という点ですが、鉄くずやアルミくずなども含めて指摘されているそうで、たとえば鉄にペンキが付いていたら、それは廃棄物という論理らしい。


皆さん、このような指導に遭遇した際、どう考え、どう対処されますか?


まず、行政の指導は間違ってはいない…と考えます。

くず鉄であれ、古紙であれ、広い意味での廃棄物に違いは無い。

そういう意味では、我々のようなスクラップ取扱業者に保管してあるものは、全て広義の廃棄物ですね。


ここで、「専ら物」という概念が登場します。

専ら物、もっぱら物(モッパラブツ)とは、廃棄物処理法上、廃棄物に該当するが、「専ら再生利用の目的となる廃棄物」というものです。

この問題、詳しく書くと時間がナンボあっても足りませんので相当に要約しますが、産業廃棄物の1.古紙、2.くず鉄(古銅等を含む)、3.あきびん類、4.古繊維の4種類が専ら物に該当するということになっている。

で、専ら物を専門に扱う場合は、産業廃棄物処分業(収集運搬業、処理業)の許可が不要…等々の特例が定められているわけです。


勘違いしていけないのは、これは錦の御旗では無いということ。

例えば、専ら物としての「くず鉄(古銅等を含む)」と言う表現です。

我々としては、「これは再生金属資源のことを指している。アルミやステンはもちろん、雑品なんかも再生金属資源だから専ら物だ」という考え方があるわけですが、そのような解釈を行わない考え方もあるわけです。

法令の解釈の仕方によって、様々な受け止め方ができるような規定になっている以上、各自治体の判断に委ねられるというのが、判例を含めて現在の主流であると考えられます。

専ら物業者だから、廃棄物許可は要らないんじゃ!とか、何をやってもいいんだ!みたいなノリでいると、痛い目にあいます。

ここは、各自治体とゆっくり話し合うことにより、解決を模索して行かなければいけません。


個人的には縁あって、「一般社団法人 循環型社会推進協会」の専務理事に先日就任したばかりです。

おそらく、各市町村から様々な指導を受ける会員同業者も出てくることが予想されますので、これらの対策にも取り組まないといけないな〜と考えています。


団体には関係の無いことですが、私には私なりのポリシー・スタイルがあります。

根幹には、「日本国の豊かな自然と環境を害する行為は決して許されない」という考えがあります。

ただし、例えば「牛乳の紙パックをリサイクル」なんて考え方は、逆に資源・エネルギーの無駄だと考えていますし、環境原理主義みたいな考え方とは真っ向から対立します。


人間というのは、生きていること自体が環境破壊の元凶みたいな存在だと考えています。

一定の経済原理の下でしか、環境を保全することはできないのが現実ですね。

資源リサイクルのためとはいえ、化石燃料を焚いてスクラップを集め、その他にも多大なエネルギーを消費して再生資源を作り上げることを生業としているわけですから、消費する人を含めて、皆であの世に行ったほうが、よっぽど環境にプラスですよ…。

とは言え、生きることが我々の本能ですから、自然と環境への負荷を最小限に留めるよう、生きて行くしかない。

「今日食べる分の魚であったり果実であったりの自然の恵みを頂いても、余分には取らない」という感じの認識で、私はスクラップ屋としての事業を進めているつもりです。

今日の食事にありつけない者に「環境を守れ」なんてことを言っても全くの無駄。

このような考え方は、日本社会で一定のコンセンサスを得ているとも考えています。


行政には、「必要以上の自然の恵みを取る者」や「自然の恵みを独占して、不当に利益を上げようとする者」などを排除する社会正義は実現して欲しいし、一方で自分が食べるための魚釣りをしている人間を取り締まるような愚行は勘弁して欲しいなと願っています。

まあ、昨日お会いした某同業者氏!読んでるかどうか知らないけど頑張ってね。

あまり参考にはならないだろうけど、今からちょうど2年前に環境省が出した通達の話をブログに書いていましたので、そのページも載せておきます。

多少は関係があると思います。

http://derazappin.seesaa.net/article/173716588.html
posted by デラざっぴん at 07:57| 愛知 ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月02日

本日大阪から名古屋へ移動

昨日10月1日、銅建値はトン69万円→68万円へと1万円/t引き下げられました。

LME(ロンドン金属取引所)のほうは、日本時間1日夜間に欧米市場で上昇し、日本時間2日6時時点で$3.7514/1b。

為替が$1=\78計算で\645/kgほどが換算値となりますので、国内銅建値は69万円程度の水準が適当かと思われます。

ここしばらく、LME相場よりも国内銅建値がやや上回る日が続いたから、しびれを切らせて日鉱も建値を下げてきたのか?

日本国内の銅建値はJX日鉱さんがプライスリーダーだから、「好きにしてくれ」としか言いようが無いですが。

明日(日本時間今夜)、もうチョイ上げたら建値は69万円に戻るかも知れませんね〜。

このあたりは神のみぞ知る。

ところで皆さん、台風による被害はありませんでしたか?

実は私、台風通過の当日は大阪と京都の県境(正確には府境)にある自宅にいたのですが、今回の台風による強風は、過去最大級でしたわ。

台風による被害って、それほど距離が離れていなくとも、被害に結構差があるものですが、今回はやられましたね〜。

自宅の植木2本(一部)が強風で圧し折られたのをはじめ、大量の小枝や葉が散乱し、後片付けに難儀しました。

現在、借家一戸建て住まい2年生ですが、庭木の手入れや草引きなど、一戸建てって面倒が多すぎる!

やっぱりズボラな私はマンションが良いな・・・。

植木を全部会社備え付けのチェーンソーで切り倒し、庭に生コン流したろか?

そんな誘惑に駆られながら、月曜日の時間を無駄にして、台風の後片付けに追われました。

さあ、さっさと名古屋へ戻ろうっと。

posted by デラざっぴん at 07:03| 愛知 ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月01日

10月スタートです

今日は教養(?)の時間ですよ〜。

宜しければお付き合いください。


中国東北部で発生した殺人事件について、以下簡単に流れをまとめています。

事件の流れについては、ゆっくりと頭の中でイメージしながら読んでみてください。



1. 6月に旅行中の日本人技師と旅館経営者の2名が、中国兵に射殺されるという事件が発生した。

2. 7月末になって日本側は殺害の事実を把握して外交交渉を開始。

3. 8月に日本で殺害の事実が報道される。

4. 中国側は事件の責任を認めることに消極的で、報道の中には「事実無根」というものもあった。

5. 日本政府は国際協調路線を重視した解決を模索したが、国民の間では「弱腰外交」と批判され、対中強硬論が台頭する。




事件の経緯をお読みいただいて、「なんでそんな流れになるの?」という、違和感は無いかと思います。

「そりゃあ、さすがに国民も怒るよなあ」と感じる方が多数派なのではないかと推測します。

私だってこんな事件を聞いたら、「ええ加減にせいよ!中国め!」と感じることでしょう。



実はこの事件、今年の6月に発生した事件でなく、事件が起きたのは1931年のお話なのです。

最終的にはいわゆる日中戦争にまで至る、日本と中華民国の間で発生した紛争・戦争状態の大きな契機になった事件です。



まず、頭の中を整理しましょう。

1931年から1945年までの間、日本と中国は継続して紛争・戦争状態にあった訳ではありません。

満州事変→終結→第一次上海事変→終結→支那事変→大東亜戦争のように、紛争を繰り返した末に、戦争状態に突入したと理解するのが正しい。


詳しく書くとエライことになるので省きますが、十四年にわたる不継続な日中間の紛争、戦争の最初は「満州事変」です。

そして、満州事変の契機になった事件は、最近の中国での反日デモでお聞きになったであろう「柳条湖事件(りゅうじょうこじけん)」です。

柳条湖事件とは、1931年9月18日に関東軍の謀略によって起こった、満州事変の発端となる鉄道爆破事件です。


そして、柳条湖事件の契機になった出来事の一つが、冒頭の殺害事件です。

世論は中国側の非道を糾弾し、対中強硬論が一挙に強まって、日中関係が緊迫していたという訳ですな。


もちろんこれ以外にも様々な要因があったわけですが、国家間の紛争には世論の後押しがなければなりません。

対中強硬論形成にあたって、最大の契機になったのが冒頭の殺人事件だったと考えています。



ちなみに、冒頭の事件は「中村大尉事件」と呼ばれます。

「大尉」というところで疑問が出ると思いますが、事件には様々なウラがあります。


まず、「1.」の殺害された技師というのが、実は参謀本部の現役将校だった。

対ソ戦に備えた情報収集のために、旅行者に偽装して情報収集していたわけです。



「2.」の外交交渉ですが、中国当局には身分を偽っての偵察行為はスパイ活動であり、射殺されて当然という思いがあった。

日本側には、対ソ戦の情報収集をしている現役将校を射殺するとは何事か!という思いがあった。



「3.」以降は…「マスコミ」の問題ですわ。

世論形成にあたって、マスコミの果たす役割は今も昔も大きい。

日中間に、ボタンの掛け違えがあることが正確に報道されていなかったようですね。

ソ連に備えなければならなかった日本の事情と、中国の面子の問題を国家間で冷静に処理しなければならないわけですが、マスコミが煽ると収拾がつかなくなる。

特に新聞とラジオ位しか情報収集手段の無い状態においては、マスコミの役割と責任は極めて大きい。

現在はインターネットがありますが、あまりに情報が氾濫しすぎて何が真実なのかを読み解くのは難しいし、中国のように国家権力によって情報統制されていては、意味が無くなってしまう。


これ以上書くと、こちらの収拾がつかなくなるので止めておこう。

勝手にまとめると、


1.今も昔も、人間の考えること、行動に大差は無い。

2.歴史は先人の知恵と教訓の宝庫

ということが見えてくると思います。


別に歴史の勉強をするためにこんなことを書いたんじゃなくて、大局観を持って自分と会社を見つめようと考えていまして。

何ていうかな?

二次元の世界から会社の先行きを見ようとするのでなく、立体的に上から先行きの流れを見通したような判断を下して行きたいと思っています。

後々、「よく考えればこうだったな」とか「こうするべきだった」という後悔の無いよう、経営を勉強するために歴史を勉強しているというのが正確ですね。


とにかく、新しい月が始まりましたので、また全力で立ち向かうしかありませんね〜。


posted by デラざっぴん at 07:53| 愛知 ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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